秋田県の田沢湖。そこに伝説の美少女がいる。その名はたつこ。
平凡な日々を送る私に､そんなことを語りかけてきたのは同じ職場で働くＳ嬢だった。
一見の価値あり。絶対会いに行くべきだ。そんな言葉につられて､距離も考えずに旅に出た・・・
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なにやら遠くに黄金に輝く人影が・・・
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近づくと､その輝きはまぶしさを増して・・・
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う､うつくしい・・・
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しかし､これだけを見にわざわざここまで来たの？ 片道およそ 700km。
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〜 辰子姫の伝説 〜 その昔､田沢湖が田沢潟と呼ばれていた頃､院内金ケ沢の｢常光坊｣に､まれにみる美しい娘､辰子がいた。 辰子は､美しさと若さを永久に保ちたいと､密かに大蔵観音に百日百夜の願をかけていた。満願の夜､｢北に湧く泉の水を飲めば願いがかなうであろう｣とのお告げがあった。 辰子はひとり家を出て､深い森の道を行き､岩の間に清い泉を見つけた。 喜んで､手にすくって一口飲むと､なぜかますます喉が乾き､ついに腹這いになり､泉も枯れるほど飲み続けた。 気がつくと辰子は､大きな龍になってしまっていた。 龍になった辰子は､田沢潟の主となって湖底深く沈んで身をひそめた。 辰子の母は娘の帰りを案じ､田沢潟のほとりまで探しに来て､娘が龍になったことを知って悲しんだ。 松明にした木の尻(薪)を投げ捨てると､それが魚になって泳いでいった。 田沢湖にしか生息しなかった木の尻鱒という魚が生まれた起源とされている。 (田沢鳩留尊佛菩薩縁起より) |
写真はすべて､Nikon E990 で撮影したものです。
撮影は2001年8月25日。すべての写真の著作権は､kinacco が所有しています。